Zillow Home Loansの新しいリサーチによると、住宅購入希望者は、住宅ローンよりも、次に買うテレビのリサーチや、次の休暇や車の購入のリサーチに多くの時間を費やしていることがわかりました。また、72%の購入希望者は、自分の経済状況に最も適した住宅ローンを探しておらず、また探す予定もないことがわかりました。
そして、購入予定者の28％が次の自動車購入のために少なくとも1ヶ月を自動車の情報収集に費やしていますが、住宅ローンの申し込み前にそれだけの時間をかけて金融機関を研究したと答えた人は13％に過ぎません。また、23%の購入希望者は、予約する前に少なくとも1ヶ月は休暇のオプションについて調べ、12%は購入する前に少なくとも1ヶ月は新しいテレビについて調べていました。
この調査によると、住宅ローンの事前審査に応募した購入希望者の約半数（46％）は、1回しか応募していないことがわかりました。住宅の値ごろ感がここ数十年で最低となり、住宅ローン金利が過去6ヶ月で大幅に上昇した今、住宅購入者にとって、住宅ローンの選択肢を理解し、個人の資金ニーズに最も適したローンを見つけることがこれまで以上に重要になってきています。Zillowの調査によると、住宅購入希望者が買い物をしない場合、住宅ローン期間中に数万ドル以上の出費を余儀なくされる可能性があることが判明しました。
「住宅購入者は、住宅ローンについて十分な情報を得るために必要な時間をかける必要があります。住宅ローンは、経済的に最も大きな決断を下すことが多い。信用情報を理解し、問題を解決し、資格のある住宅ローンの専門家に相談する時間を取ることは、住宅購入者の経験に大きな違いをもたらすことができます」と、Zillow Home Loansの副社長であるLibby Cooper氏は述べています。「購入者は、ローンオフィサーが住宅購入プロセスのパートナーになり得ることを理解していないことが多いようです。ローンオフィサーは、選択肢を検討し、顧客の個人的な財務状況に適したものを見つける手助けをします。Zillow Home Loansは、住宅購入者が自分自身を教育し、この重要な経済的決断に自信を持ち、住宅購入に向かうことを支援することができます。
住宅ローン申請に関する理解不足が、調査を省略させる最も多い理由です。住宅購入希望者が住宅ローンに関する調査をしなかった、あるいはしないと答えた理由のトップは、クレジットスコアに傷がつくという懸念でした（30%）。住宅ローンの事前承認はクレジット・スコアに影響を与えますが、購入者は45日間に渡って住宅ローンを探し、複数の申込書を提出しても、クレジット・スコアへの影響は1度だけです。
Zillowの別の調査によると、86％の売り手が、住宅ローンの事前審査（pre-qualification）ではなく、事前承認を受けた買い手を希望しています。Pre-approval には、Pre-qualification で要求される財務履歴（収入、資産、負債、クレジットスコアなど）が含まれるが、通常は、提供された情報を裏付ける書類とクレジットチェックも要求される。このように、事前承認によって提供される財務チェックは、売り手にとっては、買い手が期限内に契約を締結できるという確信につながり、買い手にとっては、適切な住宅が市場に出回るやいなや、より強力で迅速なオファーをすることが可能になります。
住宅ローンの申請準備が、最終的に適用される住宅ローン金利に大きな影響を与えることを理解することは、借り手にとって重要です。自分の信用情報を理解し、誤りがあれば修正し、既存の負債を返済するために時間をかけることで、住宅購入時の支払額は変わってきます。最近のZillowの分析によると、全国的に、「まあまあ」の信用度の購入者は、「優秀」な信用度の購入者に比べて、毎月の住宅ローン支払額が数百ドル多くなる可能性があることがわかりました。
購入希望者の34%は、住宅ローンの事前承認、住宅ローンの事前資格審査、または住宅ローンを申し込む前に準備に時間をかけず、その半数近く（49%）は1年未満しか準備に時間をかけていません。購入者の準備には、クレジット・スコアを向上させるために必要な措置を講じることや、頭金を多くするための貯蓄といったことが考えられます。
近い将来住宅購入を検討している方は、まずは自分のクレジットスコアを把握する事をオススメします。住宅ローンの審査にはクレジット・スコアが重要ですが、多くの住宅購入者にとって、クレジットに関する理解は複雑です。クレジット・スコアレポートの内容を理解した上で、既存の借金を返済し、請求書を期限通りに支払い、信用報告書を見直し、起こりうるエラーに異議を唱えるなどの措置を取ることができます。
2022年11月18日Zillow Home Loans 発表のプレスリリースを和文抄訳し筆者が加筆修正を加えたものです。内容の真偽については、原文を優先してください。