2024年6月カリフォルニア州不動産マーケットレポート

2024年6月3日にカリフォルニア不動産協会(CAR)が6月のカリフォルニア州不動産マーケットレポートを発表しましたので、和文抄訳にてお届けします。

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住宅ローン金利が低下

先週半ばから住宅ローン金利が逆転し、平均30年固定金利が約2週間ぶりの低水準に戻りました。連邦準備制度理事会(Fed)の好むインフレ指標が緩和の兆候を示し、第1四半期のGDP改定値が消費支出の減少を示唆したことで、債券市場は「好意的」に反応し、8営業日で20bps以上の金利低下を引き起こしました。この2週間の金利の緩和は、住宅購入シーズンの真っ只中で、より多くの買い手と売り手が市場に参入する動機付けとなるでしょう。2024年6月8日(土曜日)bankrate.comによると、全国平均の30年固定住宅ローンのAPR(年間利率)は7.10%です。Bankrateによる全米の大手住宅ローン貸出業者の最新調査によると、全国平均の30年固定リファイナンスローンのAPRは7.12%です。

消費者信頼感が4ヶ月ぶりに上昇

アメリカ人の経済に対する態度が3ヶ月連続の低下を経て回復しました。カンファレンス・ボードの消費者信頼感指数は、4月の97.5から5月には102.0に4.7ポイント上昇しました。現状指数は140.6から143.1に、期待指数は68.8から74.6に上昇しました。雇用市場に対する消費者の見方が改善し、全体の信頼感を向上させました。しかし、消費者は依然として将来に不安を抱いており、高いインフレ期待と今後12ヶ月以内のリセッションの可能性が楽観主義に影を落としています。

最新のインフレデータが緩和傾向を示唆

個人消費支出価格指数(PCE)は、4月に前月比0.3%、前年比2.8%上昇しました。食品とエネルギーを除いたコア指数は0.2%増加し、予想通りの結果となりました。最新の報告はインフレの減速を示すものではないものの、価格上昇が再び加速するのではなく、緩和していることを示唆しています。債券市場はこのニュースに対してやや好意的に反応し、10年物国債利回りは5ベーシスポイント下落し、30年固定住宅ローン金利も12bps低下しました。

失業保険申請数は増加も労働市場は堅調

失業保険申請数は5月25日終了週で3,000件増の21.9万件となりましたが、パンデミック前の水準に近い状態が続いています。カリフォルニア州では失業保険申請数が760件減少し、39,130件となりました。雇用と賃金の成長は鈍化しているものの、労働市場は2024年後半も堅調を維持する見込みです。

総建設支出は減少も住宅建設は回復

米国の建設支出は2ヶ月連続で減少し、4月は前月比0.1%減少しました。年間ベースでは総建設支出は10.0%増加しています。4月の住宅建設は回復し、一戸建て住宅は前月比0.1%増加しました。5月の金利緩和は住宅建設活動に上昇の支援を提供する可能性があります。

住宅ローン延滞率が微増

CoreLogicの報告によると、2024年第1四半期末の住宅ローン延滞率は前年同期比で0.2%ポイント増の2.8%でした。48州で延滞率が増加し、ルイジアナ州(5.5%)とミシシッピ州(5.3%)が最も高い率を示しました。2024年の住宅価格上昇と経済成長の見通しにより、延滞率は年末までに若干上昇する可能性がありますが、急激な上昇は予想されていません。

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6.3.2024CALIFORNIA ASSOCIATION OF REALTORS®の記事を元に、筆者が和文抄訳し加筆修正を加えたものです。内容の真贋については原文を正として取り扱いください。