カリフォルニア州不動産マーケット最新レポート(1月3週目)

2024年1月15日カリフォルニア不動産協会発表のカリフォルニア州不動産マーケット最新レポートをお届けします。

はじめに

昨年末のインフレ率は予想をやや上回ったものの、2024年のニュースの見出しは、これまでのところほとんどがポジティブなものでした。消費者は全体的な物価上昇率が鈍化していると考え始め、金利は安定しつつあり、また傍観していた住宅購入者が市場に戻ってきています。

これらは新年の住宅市場を活性化させ、市場を好転させる可能性のある心強い兆候です。センチメントが上向きで、上昇の勢いが続けば、近い将来、市場の活況が回復する可能性があります。

12月のインフレ率は予想以上に上昇 12月の消費者物価は予想以上に上昇し、ヘッドライン・インフレ率(総合インフレ率)は前月比0.3%上昇、前年同月比3.4%上昇しました。エコノミストは、今年最終月の消費者物価指数(CPI)が3.2%上昇すると予想しており、11月に記録した3.1%からじりじりと上昇しました。全体的な物価上昇の大部分は住居費の上昇によるもので、このカテゴリーは前年同月比6.2%上昇。

コアCPI(食品とエネルギーを除くインフレ率)は12月も年率ベースで低下し、指数は11月の4%から3.9%に低下。コアCPIが4%を下回ったのは2年半ぶり。ヘッドラインCPIはわずかに上昇したものの、インフレは引き続き緩和しています。今後の見通しとしては、ヘッドラインCPIは今後数ヵ月でさらに低下し、2024年末までに前年比3%を下回る可能性が高いでしょう。

短期インフレ期待は過去3年間で最低に低下

米国人は物価上昇率の鈍化に注目し始め、インフレは冷え込んでいると考え始めました。

ニューヨーク連銀が発表した消費者期待調査によると、1年先 のインフレ予想中央値は前月の3.4%から12月は3.0%に低下。年末の数値は2022年6月に記録した最高値の6.8%から大きく後退したものの、パンデミック前の5年平均2.7%を上回る水準を維持。

12月の消費者は、住宅価格が1年後に3.0%上昇すると予想し、前月から横ばいとなったものの、12ヵ月平均の2.4%を引き続き上回りました。期待インフレ率の鈍化は、今年後半に物価が緩み続けることを示唆するもの。

住宅ローン金利は2024年第2週に上昇

米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)が1月8日に終わる週に発表した30年固定金利住宅ローン(FRM)の平均金利は、緩やかながら再び上昇し、過去3週間で最も高い水準となりました。

米国の住宅ローン金利は3週間ぶりに低下に転じ、昨年5月以来の低水準となった。フレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)の1月18日の発表によると、30年物固定住宅ローン金利の平均は6.6%。前週は6.66%でした。

金利上昇の一因は、より明るい経済データと、FRBによる今後1年半の利下げに対するトレーダーの疑念が最近高まっていること。しかし、モーゲージ・ニュース・デイリーが過去数日間に収集した最新のデータでは、最新のインフレ報告が低金利期待を維持しているため、トレンドが逆転していることを示しています。

しかし、消費者物価指数(CPI)が予想をやや上回ったことから、今後数週間は金利が乱高下する可能性があります。

住宅ローン銀行協会によると、2024年第1週の住宅ローン申請件数は前週比9.9%増と急増。購入申し込みは、前年同期比で16%減少したものの、前週比では6%増加。

2023年の米国差し押さえ件数は増加するも、大流行前の水準は下回る

ATTOMによると、2023年の米国不動産の差し押さえ件数は357,062件と、2022年から10%増加したものの、2019年からは28%減少。

2023年の差し押さえ件数はピーク時の2010年の290万件から88%減少。差し押さえが申請された35万7,000件以上の物件は、米国の全住宅戸数の0.26%に相当し、2022年の0.23%からわずかに上昇しましたが、2019年の0.36%からは落ち込み、ピークの2010年の2.23%からは急減しました。12月に米国で差し押さえ手続きが開始された物件は20,490件で、前月比8%減、2022年同月比3%減。

全米では、4,606件に1件の割合で、今年最後の月に差し押さえの申請がありました。州レベルでは、カリフォルニア州の2023年の差し押さえ開始件数は29,180件で、2022年の27,269件から7%増加しました。

2024年には住宅価格の上昇が予想され、今年の経済は穏やかな成長が見込まれるため、差し押さえ件数は変動する可能性がありますが、今後12ヶ月で急激に増加することはないと予想されます。

全米独立企業連盟(NFIB)指数(米国の中小企業の景況感を示す指標)は、12月に1.3ポイント上昇し91.9となりました。これは5ヵ月ぶりの上昇で、指数は7月に記録した2023年の最高値に並びました。景気の回復力によって企業の見通しは明るくなり、昨年末に楽観的な見方が強まりました。売上高期待値は、依然としてマイナス圏にあるものの、12月には大幅に改善し、2022年1月以来の高水準に達しました。

インフレは先月中小企業が直面した最大の問題であり、雇用は多くの経営者にとって依然として課題でした。最近の回復にもかかわらず、指数は24ヵ月連続で過去平均の98を下回りました。

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1.15.2024 |CALIFORNIA ASSOCIATION OF REALTORS®を元に、筆者が和文抄訳し加筆修正を加えたものです。内容の真贋については原文を正として取り扱いください。